■ 原因不明の背部痛で検査入院
6月下旬正午、仙台市内の住宅街。
梅雨の合間の晴れ晴れした空気の中、男性患者様のご自宅前に、私たちの搬送車が静かに到着しました。
今回のご依頼は、突然の背中の強い痛みにより、自力での移動が困難になった大柄な男性の方。
近隣の病院では原因がはっきりせず、福島の病院での精密検査を希望されての搬送依頼でした。
■ “不安”とともに乗った車、“安心”に変える
患者様は布団から起き上がるのもつらいご様子で、わずかな振動にも「うっ」と声をもらすほどの痛み。
20代の看護師はまずバイタルを確認しながら、優しく声をかけ続けます。
「大丈夫ですよ。無理せず、ゆっくりでいきましょう。」
一方、介助ヘルパードライバーは室内の導線を確認しながら、ストレッチャー搬送に備えます。
体格がしっかりした方だったため、スタッフ2人の連携は必須でした。
ベッドからストレッチャーまでの数メートルが、最も神経を使う時間。
患者様の体勢をこまめに変えながら、痛みを最小限に抑える工夫をして搬送車に乗車完了。
■ 若手チームが支える安心搬送
車内では、看護師が表情やバイタルをこまめに確認。
「背中がつらかったら、声をかけてくださいね」と安心感のあるトーンで声をかけ続けます。
車は東北道を南下し、およそ90分。
福島の病院に到着したときには、患者様も「長距離だったけど、気持ちはすごくラクだった」と
少し安心した表情を見せてくださいました。

搬送のあいだ、スタッフ間で無線とアイコンタクトを交えながら判断を重ねていた2人。
20代・30代という若手チームでしたが、状況に応じて臨機応変に動く姿勢が光る搬送でした。
