【事例紹介】青森から宮城県富谷市へ ― 90代の方の長距離医療搬送

新幹線搬送

■ はじめに


高齢の方や医療的配慮が必要な方にとって、 県境を越える長距離搬送は、身体的にも精神的にも大きな負担となります。

「本当に移動しても大丈夫なのか」
「途中で体調が変わったらどうなるのか」

そうしたご家族の不安を一つひとつ解消しながら進めていくこと。
それが、私たち民間救急の重要な役割です。

今回は、青森県から宮城県富谷市まで、 90代の方を搬送した事例をご紹介します。

■ 搬送前に行った「医師確認」


青森から宮城までの長距離搬送となるため、私たちはまず主治医の先生に 「医学的に搬送して問題がないか」の確認を行いました。


高齢で基礎疾患をお持ちの場合、 単に「移動できるかどうか」ではなく、 長時間の移動が身体に与える影響を事前に評価することが欠かせません。

今回は、当事業所ホームページに掲載している 看護師指示書をご活用いただき、 主治医の先生にご記入いただいたうえで、 搬送当日は看護サマリーと併せて同封していただきました。

医師の判断と医療情報を起点に搬送を組み立てること。 それが、安全な医療搬送の第一歩だと私たちは考えています。

📄 看護師指示書PDFをダウンロード

■ 搬送スケジュールの事前共有


安全な搬送を行うためには、 当日の流れを関係者全員で事前に共有しておくことが重要です。


今回は、搬送スケジュールを事前に作成し、 出発から到着までの大まかな流れを関係者と共有しました。

長距離搬送では、 「急がない」「慌てない」ための準備が、 結果としてご本人の身体的負担を軽減します。

■ 搬送当日|看護サマリーの共有と事前準備


搬送当日には、看護サマリーの写しをご提供いただきました。

日常のご様子や注意点、直近の体調変化が記載された看護サマリーは、 搬送中の観察ポイントを把握するうえで非常に重要な資料です。

■ ご本人の状態と医療的配慮


今回の搬送にあたって、以下の情報を事前に共有いただきました。

既往歴 脊柱管狭窄症、白内障、心房細動、心原性脳梗塞、尿路感染症
普段の移動方法主にストレッチャー(状態によりリクライニング車椅子)
身長・体重:153cm/42kg

また
酸素投与・痰吸引は日常的に不要
体圧分散のためエアマットを使用
万が一の際の緊急連絡先を事前に共有

これらの情報をもとに、 必要以上の医療介入は行わず、 しかし 「何かあればすぐ対応できる」体制を整えたうえで 搬送計画を立てました。

■ 搬送中の安全対策について


事前確認では酸素投与や痰吸引は不要と判断されていましたが、万が一の事態に備え、

吸引器
ポータブル電源
AED

を準備しました。

新幹線搬送

長距離搬送では、体調の急変や予期せぬ状況を完全にゼロにすることはできません。

宮城アンビュランスでは、 事前情報をもとに必要な装備を選定しつつ、 「使わずに済めば、それが一番」 という考えのもと、常に安全側に立った準備を徹底しています。

■ 宮城アンビュランスが大切にしていること


私たちは、 ただ人を運ぶのではなく、医療の延長線上にある搬送を行っています。

「とりあえず運ぶ」のではなく、 確認と準備を積み重ねたうえで走る搬送。
それが、宮城アンビュランスの考える民間救急の役割です。

高齢の方、医療的配慮が必要な方、 長距離搬送でお悩みの際は、 どうぞお気軽にご相談ください。 新幹線搬送 仙台 民間救急

今回も、現地の民間救急「みらい花」様にサポートしていただきました。