フランス人男性の羽田空港までの搬送事例
搬送依頼の受領
海外赴任者向けのメディカルアシスタンスサービスを提供する会社様より、足を負傷し感染症に罹患されたフランス人男性の搬送依頼を頂戴いたしました。男性は歩行が困難な状態で、成田空港までの移動が必要とのことでした。
しかし、当初の情報では感染症の詳細が不明であったため、接触感染・飛沫感染・空気感染・媒介物感染など、あらゆる感染経路を想定しながら準備を進めることとなりました。
事前準備
安全かつ円滑な搬送を実施するため、感染対策を徹底し、搬送に臨むこととなりました。対応する看護師は、東京オリンピックやコロナ禍において外国人医療コーディネーターとして従事した経験があり、国際的な医療搬送にも精通しております。
個人防護具(PPE)の準備や必要な消毒の手配を行い、あらゆる状況に対応できるよう万全の準備を整えました。

搬送当日
搬送当日、担当看護師が仙台市内のホテルへお迎えに上がり、男性と面会いたしました。詳しくお話を伺ったところ、感染症は「丹毒」であることが判明いたしました。
さらに、市内の医師より「人から人への感染リスクはなく、外出も許可されている」との診断を受けていることが分かり、一安心いたしました。ただし、男性は歩行が困難な状態であり、大きなアタッシュケースを3つお持ちでしたので、移動時の介助は引き続き必要でございました。そのため、感染対策を講じつつ、羽田空港までの搬送を進めることとなりました。
仙台から羽田空港までの搬送(高速道路利用)
午後2時半、ホテルを出発するため、看護師がフロントにてチェックアウトの手続きをお手伝いいたしました。
午後3時、仙台市内を出発し、高速道路を利用して羽田空港へ向かいました。車内では男性の体調を確認しながら、適宜休憩を取りつつ、安全運転で移動いたしました。
午後9時頃、羽田空港に到着し、航空会社スタッフ様と連携しながらチェックインや荷物預けの手続きをサポートいたしました。その後、車いすをお借りし、保安検査場を通過、搭乗ゲートまでご案内いたしました。最終的に、看護師が男性のご搭乗を確認し、依頼元である会社様へ搬送完了のご報告をさせていただきました。
搬送の完了と振り返り
フランス人男性は無事に母国フランスへ向かう便にご搭乗され、搬送は滞りなく完了いたしました。当初は感染症の詳細が不明であったため、慎重な対応が求められましたが、適切な感染対策と迅速な判断により、安全かつ円滑に移動をサポートすることができました。
今回の搬送では、看護師が「外国人医療コーディネーター」として重要な役割を果たしました。訪日観光客が過去最高を記録する中で、その役割は今後も増えると予想されます。我々は患者様の安心と安全を最優先に考え、より質の高い医療搬送サービスの提供に努めてまいります。
外国人搬送は宮城アンビュランスへお任せください!
概算料金
※運賃、介助料、高速料金など